6月10日のインドネシア戦で2026年W杯北中米大会の最終予選を終える日本代表は、7月に韓国で行われるEAFF E-1選手権に臨む。
韓国の舞台で東アジアの覇権を争う大会で、日本は7月8日にホンコン・チャイナ、12日に中国、15日に韓国と対戦する。
この大会に向けて森保一監督は「Jリーグ選抜で臨む」と明言しており、これまで日本をけん引してきた欧州組はメンバーに入らないとみられている。
昨今ではJリーグで活躍しても、それが代表入りに直結するということが減ってきているだけに、今回は普段Jリーグを見ているサポーターにとって楽しみなものになるだろう。
ここでは2回にわたって、今季のJリーグでのパフォーマンスから、このE-1選手権に臨む代表で見てみたい選手として28人(GK3人、DF8人、MF9人、8人)をピックアップする。
ゴールキーパー
- 早川友基(鹿島アントラーズ)
- 小島亨介(柏レイソル)
- 前川黛也(ヴィッセル神戸)
まず、GKはこの3人。首位を快走する鹿島を守護神として支える早川は、経験を積むことによって総合力を上げている印象。チームを救うビッグセーブも多く、今回呼ばれる可能性が最も高いと思われる。
小島は昨季残留争いに苦しみながらも今季上位進出している柏の起点として高い評価を受けている。アルビレックス新潟時代から見せていた足元の技術の高さは、柏のポゼッションサッカーに欠かせない存在となっている。
3人目の前川は、最近でこそ代表に入っていないが、日の丸も付けてきた実力者。物怖じしないセービングと、守備範囲の広いクロス対応は、徐々に順位を上げている神戸を後方から支えている。
ディフェンダー
- 鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)
- 荒木隼人(サンフレッチェ広島)
- 稲村隼翔(アルビレックス新潟)
- 植田直通(鹿島アントラーズ)
- 半田陸(ガンバ大阪)
- 高木践(清水エスパルス)
- 畑大雅(湘南ベルマーレ)
- 濃野公人(鹿島アントラーズ)
DFはこの8人をピックアップ。CB候補としては4人で、直近の代表に選出された鈴木は、元々ボランチだった選手ということもあり、配球や自ら持ち運ぶことに秀でた選手。J代表としてこの代表でも継続して見たいと思わせるパフォーマンスを続けている。
広島の荒木は継続して安定した守備を見せており、ここで呼ばれても何ら不思議はない。3バックでも4バックでもこなせる選手として、楽しみだ。
海外移籍も噂される新潟の稲村は特別指定選手だった頃から欠かせない存在で、器用さと賢さも光る選手。6月15日の横浜F・マリノス戦では、MFダニーロ・ゴメスの決勝点を呼び込む超絶フィードも見せており、その左足は代表でも見たいと思わせるものだ。
鹿島の植田は、圧倒的な存在感で首位鹿島の最終ラインを引き締めている。正面での対人守備の強さだけでなく、難しい姿勢でのクロス対応や相手との駆け引きでも凄味を感じさせている。
今回の代表チームが3バックで戦うのか、4バックを採用するのかは定かではないが、森保監督は今後4バックも試すと発言しているため、SBとして見たい選手も紹介する。
まず期待したいのは、G大阪の右サイドを担う半田。対人守備に強さを誇るパリ五輪代表の半田は、序盤こそコンディションが上がらなかったものの、ここにきて復調。中央に位置取りながらの攻撃参加で変化も加えられる。連戦でも走り続けられることは、短期決戦向きとも言える。
清水の高木は、リーグでは左右のSBとして起用されることが多いが、CBもこなせる選手。身長は173センチと高くないが、抜群の身体能力と跳躍力で相手を封じ込められる逸材だ。
湘南の畑は日本が3バックシステムで臨んだ際のWBとして見たい選手。アップダウンを繰り返すことができるだけでなく、得点にも絡んでいけるダイナミックなプレーを期待。昨季ルーキーでベストイレブンに輝いた鹿島の濃野は、ひざの負傷から戻ったばかりではあるが、復帰戦から早々に相手ゴールに絡んでいける持ち味を発揮しており、当初から声が上がっていた通り、ここで招集してもらいたい選手である。