2025シーズン開幕!注目選手と大胆順位予想〜セ・リーグ編〜

2024年のプロ野球は、各チームが熾烈な争いを繰り広げ、横浜DeNAがレギュラーシーズン3位から見事、日本一となる下剋上で幕を閉じた。

セ・リーグでは、阪神タイガースが前年の日本一とほぼ変わらないメンバーで連覇を目指したが、思うように結果が出ずシーズン2位となり、巨人が4年振りに優勝を飾った。
一方、クライマックスシリーズでは、シーズン3位だった横浜DeNAベイスターズが短期決戦に強さを見せ、7年振りの日本シリーズ進出を決めると、勢いそのままにソフトバンクも破って26年振りの優勝を飾った。

レギュラーシーズンとクライマックスシリーズで、全く異なる展開となった2024年だったが、近年“混セ”と呼ばれてチーム力に差が無くなってきたセリーグならではのシーズンであったと言えるかもしれない。

“混セ”が続くのか、いずれかのチームが抜け出すか、2025年のセ・リーグの順位予想を戦力分析、注目選手と共に行なっていく。

1位:読売ジャイアンツ

巨人は、今オフ積極的な補強を行い、各ポジションの戦力の底上げに成功した。特に、ソフトバンクからFAで甲斐拓也を獲得し、守備力とリード面での強化が期待される。さらに、中日の守護神ライデル・マルティネスを獲得したことで、リリーフ陣は盤石である。また、楽天から加入した田中将大には、メジャーに移籍した菅野の穴を埋める活躍が期待される。

打線に目を向けると、新外国人選手として、左の長距離砲トレイ・キャベッジを獲得。投手陣は揃っているとはいえ、貧打を指摘された昨シーズンを考えると、新戦力だけでなく、既存戦力にも奮起が必要であろう。

注目選手

  • 甲斐拓也(捕手):卓越した守備力と投手陣との連携で、チームのさらなる守備力向上に期待。
  • ライデル・マルティネス(投手):新たな守護神として、9回を任されることになるだろう。
  • 田中将大(投手):かつての圧倒的な投球がまた見られるか。

打線に少々不安はあるものの、先発、救援共に投手陣は安定し、甲斐を獲得したことからも固いゲームを勝っていけるのではないだろうか。戦力面から見て優勝候補筆頭と思われる。

2位:阪神タイガース

阪神タイガースは、FAの大山が残留となり、昨季の主力選手が引き続きチームを支えていく事になるだろう。今年から指揮を取る藤川監督のもと、先発・中継ぎともに充実している投手陣は、さらなる進化が見られるかもしれない。阪神も巨人と同じく打線の奮起が求められるが、勝ち方を知っている選手が多くいる効果は大きいだろう。

注目選手

  • 森下翔太(外野手):大舞台での勝負強さが魅力。
  • 及川雅貴(投手):先発か中継ぎか、勝負の年となりそう。
  • 大山悠輔(内野手):FA宣言も残留を決意。チームの主砲として打線を牽引。

投打のバランスが良く、特に投手陣の層の厚さが強みとなり、上位争いが予想される。森下、大山を中心にどれだけ投手陣を援護できるかがカギになるだろう。

3位:横浜DeNAベイスターズ

昨季は、終盤に広島との3位争いを制し、短期決戦では投打が噛み合って下剋上日本一を達成した。打線はほとんど変わらず、牧、宮崎、筒香、オースティンを中心に得点力が期待できる。投手陣では、サイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアー復帰が大きな戦力アップとなることは間違いない。

注目選手

  • トレバー・バウアー(投手):元サイ・ヤング賞投手。現役メジャーリーガーにも匹敵するビッグネーム。
  • 森敬斗(内野手):若きホープ。要となるショートの森に安定感が出てくれば、脆さが指摘されるチーム全体の守備向上に繋がるはずだ。
  • 牧秀悟(内野手):安定した打撃と明るいキャラクターでチームを引っ張る。

強力な打線で得点は期待出来るものの、優勝を狙うには投手陣と守備の安定が求められるだろう。ロースコアゲームをどれだけものにできるかがキーとなりそうだ。

4位:東京ヤクルトスワローズ

村上、山田の日本代表コンビに加え、オスナ、サンタナの助っ人陣と打線は強力だが、最大の懸念は怪我人の多さ。塩見、奥川、小川など主力が怪我なくシーズンを戦い切ることがまずは求められる。しかし、投打が噛み合えば、上位進出、連覇を達成した21年、22年以来の優勝争いも見えてくるはずだ。

注目選手

  • 奥川恭伸(投手):怪我から完全復活できるか注目。
  • 山田哲人(内野手):全盛期の調子を取り戻せるか。
  • 清水昇(投手):勝ちパターンを担う重要なリリーフ。

昨季は特に投手陣の負傷離脱が多く、失点数はリーグワースト。しかし、得点数はリーグ2位と投手陣が整えば自ずと上位が見えてくるだろう。

5位:広島東洋カープ

広島はここ数年、若手育成に力を入れているが、上位進出にはあと一歩届いていない。森下暢仁や大瀬良大地といった先発陣は安定しているが、リリーフ陣の整備が課題となっている。また、得点力、長打力に課題が残っており、大量得点の期待が薄く、投手力頼みになりそうである。

注目選手

  • 森下暢仁(投手):エースとして期待される右腕。
  • エレフリス・モンテロ(内野手):MLB通算21本塁打の長距離砲。
  • サンドロ・ファビアン(外野手):長打力が期待される新助っ人。

長打力、得点力のテコ入れに新外国人を獲得も、どれだけ得点力を上げられるかは未知数。九里も抜けた中、先発投手頼みだけでは上位進出は厳しいだろう。

6位:中日ドラゴンズ

中日は立浪監督の元で低迷を脱せず、監督交代を決断。しかし、投打ともに課題が多い現状は変わらず、特に打者陣の貧打が深刻で、得点力不足が目立つ。石川昂弥や岡林勇希といった若手が成長してきているものの、得点を取る手段が限られているのが厳しい。
投手陣は高橋宏斗を筆頭に楽しみな若手が多いが、メジャーに移籍した小笠原の穴を埋められるか。

注目選手

  • 高橋宏斗(投手):日本代表にも名を連ねる若きエース。
  • 石川昂弥(内野手):チームの主軸としてさらなる成長が期待されるスラッガー。
  • 細川成也(外野手):長打力が魅力の打線の中心。

やはり打線に対する不安が拭いきれない。投手陣も若手が中心となる中、どれだけシーズンを通して安定できるかが未知数である。得点力不足によって競り負ける試合が多くなりそうで、最下位予想は避けられない。

最終順位予想

  1. 読売ジャイアンツ
  2. 阪神タイガース
  3. 横浜DeNAベイスターズ
  4. 東京ヤクルトスワローズ
  5. 広島東洋カープ
  6. 中日ドラゴンズ